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ゼンスタッフサービス株式会社は夏目伸六のような随筆家の仕事を用意していないのだろうか?

ゼンスタッフサービス株式会社は様々な仕事を取り扱っている派遣会社です。
軽く見ただけでも、コールセンタースタッフ、
軽作業スタッフ、スマホの受付販売スタッフなどがありました。
そんなゼンスタッフサービス株式会社ですが取り扱っていない職業は山のようにあります。
勇者や武道家、僧侶に遊び人は専門外です。
医師、弁護士、警察官、パイロットもゼンスタッフサービス株式会社は対象外です。
こうした仕事ですが、
ゼンスタッフサービス株式会社以外の派遣会社ならやっている可能性があります。
武道家も僧侶も遊び人も、
派遣会社によってはそれを取り扱っていることもありますよ。
遊び人の派遣が気になる方は「レンタルフレンド」で調べてみてください。
しかし、仕事の種類によってはどこの派遣会社も取り扱っていないものがあります。
それが「物書き」です。
夏目漱石のような小説家や、夏目伸六さんのような随筆家は、
ゼンスタッフサービス株式会社をはじめとするあらゆる派遣会社が取り扱っていないのです。


派遣が成立しない理由は大別して2つです。
「仕事にならない」と「需要自体がない」からです。
遊び人すら仕事になる時代ですが、職業によっては、
どんなに頑張っても金儲けに結び付かないものがあります。
「勇気がある」は、最早行動でもなんでもなく、
勇者は現代社会で全くと言っていいほど役に立たないでしょう。
履歴書の特技欄にて書けますが、職業としては成立しないのです。
そして需要も重要です。
例えばひよこ鑑定士ですが、2018年になったら、
ひよこは機械で仕分けると言われています。
ひよこ鑑定士の資格を持っていても、
会社はその人物を採用しないでしょう。
それと同様に夏目さんのような随筆家は、
会社側が雇うメリットが皆無なのです。

漫画家を含み、こうしたクリエイターの方々は、
会社と契約を結ぶ場合が多いです。
ただしその会社に入社するのではなく、
あくまで1対1の商売相手として契約を結びます。
そして原稿料という名目で作品を渡すのです。
こうした働き方が今のスタンダードになります。
ただし、アニメーター(主に原画スタッフ)は
会社に入社するケースが多いです。

昔の話ですが、夏目漱石は新聞社に入社していました。
そしてその仕事は、小説を書くというものです。
年収も2800円という破格の雇用でした。
(当時の庶民の年収は150円くらい)
その代わり、副業は一切禁止されていました。
その新聞社のみで小説執筆および本を発行することを条件に、
これだけ破格の年収を貰えたのです。
なお、現代でも専属契約というのが存在しますが、ここまでの好条件は皆無です。
専属契約を結ばせても、歩合制の場合がほとんどなのです。

逆に考えるならば、夏目漱石クラスの優秀な小説家でしたら、
プロのサッカー選手並の年棒が約束されるかもしれません。
しかし、今の日本にそこまで活躍しているクリエイターは・・・
尾田栄一郎くらいでしょう。
村上春樹ですら、累計発行部数が2000万部届くか届かないかくらいです。
(ワンピースは3億冊以上売れている)
宮崎駿の方がクリエイターとして有名ですが、そもそも取締役(監督)なので、
ゼンスタッフサービス株式会社が派遣社員として引き抜くのは不可能です。
そして夏目さん程度の知名度では、専属契約を結ぶまでには至らないのです。

夏目さんのような随筆家は、ある意味、独立した会社の代表のようなものなのです。
それゆえ、ゼンスタッフサービス株式会社が派遣社員として夏目さんを雇うのは、
ほとんどM&Aに近い行為と言えます。
それでいて、吸収合併するだけの旨味はありません。
イメージとしては、
「このお店の商品を、お店ごとちょうだい」と言うような感じでしょうか。
石油王くらいの金持ちでしたら可能ですが、明らかに損失の方が勝ります。
経営権を奪っても、
そこで働いているスタッフ以上の経営力を発揮することは出来ないのです。
むしろ、ゼンスタッフサービス株式会社が夏目さん以上の随筆を書けるのでしたら、
夏目さんを雇わずに、そのままゼンスタッフサービス株式会社が書けば話は終了です。

そもそも、夏目さんのような随筆家の需要は極端に低いです。
もちろん質も求められますが、漫画家以上に仕事は少ないでしょう。
それ以前に、売れている漫画家は果たして今の日本に何人居るのでしょうか?
漫画の数はかなり多いので、軽く1000人は超えそうですね。
東京国際展示場の夏冬で荒稼ぎしている方も居そうです。
印税さえ入れば、その道で食べていくことが出来ますが、
今の時代でそれを行うのはかなり難しいでしょう。
夏目さんが現役の頃は、娯楽とメディアがほとんどなく、
新聞がミリオンヒットするような時代でした。
しかし今は娯楽もメディアも多様化し、新聞紙の売上は極端に落ちています。
新聞を「テレビ欄」「4コマ」「囲碁将棋」「天気」しか眺めない方は少なくありません。

あと、チラシを手に入れる意味もありそうです。
新聞にはエッセイ(随筆)やコラムを書くお仕事がありますが、
原稿料は400文字で5000円くらいでしょう。
4コマ漫画みたいに毎日あればある程度の収入になりますが、
余程の人気作家でないと、毎日エッセイを書く機会は与えられません。
むしろ、毎日書かせるくらいなら、夏目漱石のように社員として雇います。
そして毎日書かせることがありませんので、
出来高歩合制の原稿料としてクリエイターに依頼しているのです。
そしてそうした人材は、派遣会社に頼る程、困窮していません。
ゼンスタッフサービス株式会社のような派遣会社の役割は、
「その会社の人事部が人を探すコネと技術がないから代わりに捜す」であり、
今の新聞社の多くが、自身でコネと技術を確保しているため、
派遣会社に頼らないのです。

ゼンスタッフサービス株式会社のような派遣会社の役割は、
人と人を結びつけることにあります。
ある意味、結婚相談所のようなものですね。
しかし、求職している人と、募集を掛けている会社が、
誰の助けも借りずにマッチング出来たら、派遣会社の役割は無くなります。
それが業界全体で確立されていたら、
派遣会社がマージンを取れる要素は皆無になります。
逆に言えば、ゼンスタッフサービス株式会社が紹介する接客販売、
コールセンター、軽作業などの仕事のほとんどは、
こうしたマッチングが全く出来ていません。
会社も働く人も非常に多岐に渡るため、
それぞれ調べ上げることが出来ないのです。
新聞でしたら、有名なところは数社しかなく、
またエッセイを書く方も大学教授をはじめとする超有名人のみです。
組み合わせ数学でしたら、随筆家と新聞社の乗数は1万も超えないでしょう。
これが他の仕事でしたら軽く1兆は超えます。
だからこそゼンスタッフサービス株式会社のような派遣会社が必要になるのです。

夏目さんが今の時代に生きていたとしても、
随筆家として食っていくのは難しいでしょう。
今、随筆の仕事を請け負っている方の大多数が、他に仕事をしています。
大学教授、編集者、小説家などなど。
ウィキペディアに著名の随筆家が一覧で紹介されていますが、
そのほとんどが他に仕事を行っています。
夏目さんは父の印税と、妻の飲食店経営、
および娯楽とメディアが少ないことにより仕事で困らなかったというのがありますが、
今同じことをしても、お金を稼ぐのはかなり難しいでしょう。
ゼンスタッフサービス株式会社に派遣登録して働きつつ、
随筆を書くしかないかもしれませんね。
実際、クリエイターを目指す方の多くが、
ゼンスタッフサービス株式会社で小金を稼いでいますよ。
今の日本に、随筆家を専業としている方はほとんど居ないのです。

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